一般社団法人 |
日本マインドフルネス精神療法協会 |
Japanese
Association of Mindfulness Psychotherapy (JAMP) |
設立趣意書 |
日本では、毎年2万人以上の人が自殺しています。その半数はうつ病になっていたといわれています。従来の薬物療法や認知療法で治りにくいのは、非定型うつ病や軽症になってからのうつ病だと言われます。こうしたうつ病が長引きますと、仕事などに復帰できずに絶望して自殺に至るおそれがあります。
こうしたうつ病であっても、最近の研究では、マインドフルネス精神療法で治ることもあることがわかってきました。マインドフルネス精神療法は、アメリカで開発されたものが多く、翻訳書が多数出版されています。しかし、日本ではまだ、文献研究が多くて、実際の臨床に用いている専門家は多くありません。
日本でも、坐禅を応用した呼吸法を中核とした手法で1993年から、うつ病の人の支援法が研究開発されてきました。そして、その手法が体系化され、自己洞察瞑想療法(SIMT:Self Insight Meditation Therapy )と名づけられました。
その手法は、アメリカのマインドフルネス精神療法と類似する点も多いですが、家庭や職場での実践を重視して日本人にわかりやすいように工夫されたところもあり、日本独自のマインドフルネス精神療法と言えます。
自己洞察瞑想療法(SIMT)は、最近の数年間に実際に臨床に用いられて、重症、中程度、軽症のうつ病でも、非定型うつ病でも改善することがわかりました。不安関連の精神疾患である、心的外傷後ストレス障害(PTSD)やパニック症にも効果がみられました。こうした精神疾患も長引くとうつ病を併発し自殺に至る心配があります。
うつ病や不安関連の精神疾患を治すマインドフルネス精神療法は、1年の長期にわたる支援を必要としますが、 日本では、マインドフルネス精神療法を用いて、実際に改善支援をする専門家は多くありません。
このような現状に鑑み、日本で開発されたマインドフルネス精神療法の専門家を育成し、うつ病の回復、自殺の防止に貢献する事業を行う法人を設立いたします。
マインドフルネスが考慮すべき重要な視点 |
心理的ストレスでなったうつ病、非定型うつ病はマインドフルネス心理療(精神療法)で改善する人がいます。
たとえ、薬物療法や第2世代までの認知行動療法で治らない人でも、第3世代のマインドフルネスの自己洞察瞑想療法(SIMT)で改善する人がいます。
マインドフルネスSIMTは日本で開発された日本人にわかりやすいマインドフルネス心理療法です。手法は本で出版公開しました。その手法の背景にある哲学、心理学、神経生理学とうつ病などの現実の社会問題の神経生理学と心理現象を理解し、自らも実践者であるマインドフルネスSIMTの支援者が必要です。
マインドフルネスは、知識(認知、思惟)レベルではありません。机上論(認知、思惟)が通用しない領域の心理療法です。自らも行為レベルのスキルを習得しておらず、読書のみで理解(思惟レベル)した支援者は、多様な様相を見せる現実のクライエントに的確なアドバイスができないでしょう。
当協会は、希死念慮・自殺念慮を持つつらい患者さんの立場にたって、 マインドフルネス精神療法のスキルを持つ人であることを明確にして患者(クライエント)が安心して受けられる制度を作ることを目標にします。
人間の深く広い意識現象を扱うマインドフルネスは、精神疾患の改善以外の広い領域に展開できます。 水平展開と垂直展開を視野に入れて研究開発していただきたいです。
★マインドフルネスの悪用の防止
ブームになれば悪用するものがでてきます。マインドフルネスを悪用して市民を傷つけることをマインドフルネス・ハラスメントと呼びます。・・・★マインドフルネス・ハラスメント防止の趣旨
★宗教からの解放
「マインドフルネス」の手法は、2000年前の初期仏教にも、日本の坐禅にもあります。それを「宗教的マインドフルネス」と呼ぶことにします。
しかし、だからといって、現代の社会の問題解決に応用する時に、そのまま適用することは必ずしも 適切ではないと考えます。・・・・・ ★続きを読む
★特定教団の宗教と一線を画す=さまざまな分野の人がマインドフルネスの活用できるように
参考記事
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☆慈悲に欠けるのは仏教ではないのだが、
外部世界での適用方法を開発しなかった (誰を対象にするのか) |
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☆インド大乗仏教は外部の社会への行動を強調し た、 その後の展開は外部とのかかわりがない
=時代が大乗仏教の環境と違うので、現代の環境 にあうマインドフルネスが必要 |
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⇒<ブログ>宗教的マインドフルネスと社会的マインドフルネ ス |
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